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開発秘話取材.1オーダーのその先にあるニーズまで汲み取った

LED発炎灯(ピカッ太Ⓡ)

採算が見込めぬも熱きオーダーに応える

「手軽に持ち運べて、しかもアスファルトを傷めず、煙の出ない発煙筒をつくってほしい」
ジェイウィンに届いた、九州にある高速道路交通警察隊の隊員からのオーダー。本来発煙筒の役割は、往来の激しい高速道路において、通行車両に自身の存在を確実に伝えるものです。ジェイウィンでもすでに、様々な事故防止用資器材は用意していたものの、手軽に持ち運べるうえ、発煙筒と同等の視認性を持つものが作れるのだろうか。そもそも、そんなものが必要なのだろうか。
これまでにないオーダーにジェイウィン一同、思案に暮れました。

実現性はもとより、その後の採算なども考えれば他社でも二の足を踏むようなオーダーの製品化に踏み切った理由を後藤潤一郎専務取締役は「お客様の熱心さ」と振り返ります。
「オーダーしてくれた隊員の方自らが、透明のパイプを火で炙って作り上げた試作をみせてくれました。お客様をここまで駆り立てた背景には、現場において相応の理由があるはず。採算性などよりも、このオーダーは無視できないなという思いが強かったですね」
決心した後藤専務はまずは、今までのノウハウや製品の中から、思いを具現化する方法はないか考え始めます。

ただ明るく、ではなく炎を再現するということ

今回のオーダーで実現しなくてはならない必須条件が、発煙筒の“炎”の再現。当然ですが、使用した際にそれが発煙筒であることを往来の車に知らせなくてはなりません。そのため、単に赤く光っている“何か”では要件を満たしていないのです。
「超高輝度LED48個を発光させているのですが、明滅のパターンにはかなり気を配りました。表現が難しいのですが単なる点滅でなく『チラチラ』光ることで、かなり炎の再現はできたのではないかと自負しています」と後藤勝代表取締役はその仕上がりに胸を張ります。

これだけに終わらないのがジェイウィンたる所以と言えます。まずは、消費電力を抑えた点。「電力を大きくして明るくすることは簡単ですが、このぶん本体内に熱がこもり、故障の恐れも出てくる。いざという時に使えなくなっては意味がないですからね」(後藤専務)
また、本体重量は電池を含んで280g、長さも260mmとかなりコンパクトに仕上げ、オーダー主の予想以上に「手軽に持ち運べる」ようにしました。「別売で肩かけケースを用意していますが、それに5本入れて楽に走れます」(後藤社長)

性能の良さが買われて全国の警察が導入へ

持ち手のフックを利用すればズボンのベルトに取り付けられるほか、強力なマグネットを採用しているので、故障車やガードレールに設置できるなど、当初の要望を上回る使い勝手にオーダー主は感激。
「仕上がりを伺ったところ『気持ち悪いくらいに明るい』と、きっとお褒めの意味であろうお言葉をいただきました」と後藤専務は笑います。
「オーダー通り、あるいは持ち込まれた試作の単なる量産化でなく、いかにお客様のニーズを汲み取るか。ここが我々の仕事のキモと言えます」と語る後藤代表取締役の職人魂はその後、新たな展開を生むことになります。

そのクオリティが評価され、全国の警察に導入が決定。2017年の秋には各高速道路交通警察隊の隊員が「LED発炎灯(ピカッ太Ⓡ)」を使用することになりました。既に採用されたところでも評価は高く、「特に北海道では吹雪対策で効果を発揮しているようです」(後藤代表取締役)
当初は採算性も見込めないと思われていた小さなオーダーにも真摯に目を向け、職人魂の全身全霊を注いでオーダーのその先のニーズまで満たす。商品を作るのではなく、安心安全な社会を創出する。企業理念にこう掲げているジェイウィンだからこそ生まれたのが「LED発炎灯(ピカッ太Ⓡ)」なのです。

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